2/12〜15にかけて弾丸で初の韓国旅行へ行った時のこと。韓国といえばご飯が美味しいイメージがあるが、実際本当においしいものばかりで、食べてみたいものを食べ尽くすには3泊4日では全く足りなかったほどだ。
もちろん観光客向け(ここでいう「観光客向けのお店」というのは、メニューに英語や日本語の表記があり、外国人のお客さんもちらほら見られるお店のこととする。)のお店も楽しんだのだが、やはり印象に残るのは「地元のお客さんしかいないローカルなお店」である。
今回は、韓国語が全然できない(こんにちはとありがとうしか言えない)我々が踏み込んだ、韓国のとってもローカルな食堂の話。(観光客も普通に行きそうなお店に関しては、また別の記事に書き留めようと思う。)結論としてはとっても良かったので、余裕のある人はチャレンジしてみてほしいと思う。
旅行2日目。とある食堂を、友人が「ここに行きたい」と調べてくれた。なんでも、韓国在住の日本人の方がネットで紹介していた食堂らしい。
場所はソウルの鐘路区。確か地下鉄の東大門駅から散歩がてら歩いて行った記憶がある。
ここが東大門。駅から出ると唐突に現れる。ビルの中にいきなり歴史的建造物がドンと立っているの、ちょっと面白いな。
散歩がてら、ここから伸びる道をどんどん歩いていく。定番のお散歩orウォーキングロードなのか、よく地元の人たちが歩いているのにすれ違った。坂道になっているので、まあまあキツい。
木にギターがかかっていた。何故?
とはいえこういう光景は面白いので大好きだ。
こうして歩くこと(感覚と記憶的に)20分ほど、ようやく目的地に辿りたいた。「ヤンジ食堂」である。
Googleマップの写真をご覧いただければ分かる通り、この小さな食堂は路地の中にあり、めちゃくちゃ地元民向けな雰囲気を漂わせている。確実に観光客向けではないオーラだったが、せっかくここまで歩いてきたので意を決して入店する。
事前のサーチではメニューの中にチゲがあると聞いていたのだが、店内にはメニューがない。常連しか来ない的なそういうお店なのだろうか?お店の人に声をかけても、メニューはないよ!と言われてしまう(韓国語はわからないので推測)。
そこで周りのお客さんたちを観察すると、みんなに同じ内容の定食が出されている。事前サーチの情報ではメニューから選べるようだったけど、少なくとも今はみんな同じおかずを出されるんだね、と友人と結論づけた。
こちらが配膳してもらったごはん。左上からうずらの卵の煮物、白菜のキムチ、キュウリとリンゴのキムチ、揚げた白身魚、韓国海苔、練り物とニラの煮物、大葉のキムチ(?)、ほうれんそう、スープ、雑穀米的なごはん。
結論から言うとどれもとてもおいしかった!本場のキムチはやはり美味しく、とくにきゅうりのキムチが気に入った。揚げ魚も外がザクザク、中がふわふわでおいしく、きれいに頭と骨だけ残して食べることができた。地元の人はご飯のフタ(韓国料理屋で見たことがある人もいると思うが、韓国は金属製のご飯のお茶碗に蓋がついている)を小皿がわりにして魚を食べていたので、それを真似した。
しかもこの食堂のすごいところは、このおかず全てがお代わりし放題なのだ!お店の人におかわりをくださいと言いに行けば、おかわりをよそってくれる。種類・量ともに満足感のあるラインナップなので、残して帰ってしまう人もちらほらいたが、ご飯を残すことには抵抗がある(そして友人がたくさん食べる人だった)こともあり、全て残さずたいらげた。おいしかったし!
これでたしか、1人7000ウォンくらいだったと思う。かなりリーズナブルなのではないだろうか?
帰り際、連日の発酵食品祭りでお腹が痛くなってしまったのでその旨をお店の人に必死に伝えると、快く従業員用のトイレを貸してくださった。言葉がわからない観光客にもやさしい。
私たちが来た時は特に待たずに入ることができたのだが、お店を出た時にはすでにすごい行列が。地元の人気店だったんだろうな。
旅行に来るとつい中心地の観光客向けなお店に行きがちだけど、こういうローカル向けなお店はそこでしか得られない体験ができるのでやっぱり楽しい。言葉の壁を気にしすぎず、飛び込んでみることも大切だと感じたのだった。