ほかほかのおゆ

社会人2年目です 食事、お酒、旅行、雑記 自己満記録

初めてのスキューバダイビング記録@沖縄

1週間ほど前、母と沖縄へ行ってきた。やりたいこと、行きたいところを詰め込んで綿密に計画を練った良い旅だったのだが、この旅のハイライトのひとつがスキューバダイビングである。

元々は私がスキューバダイビングをやりたいと思っており、母にもどうかと聞いてみたところ、母もやってみたいとのことだったので一緒に予約を入れた次第。ちなみに私はスキューバダイビングの経験は皆無なばかりか、小学生の頃は6年間連続で水泳の授業の補習を受けさせられた程度の水泳レベルだ。なんの自慢にもならないが。何事も挑戦や‼️

 

今回の舞台は恩納村にある青の洞窟。初めて肉眼で見た沖縄の海は私が毎日のように見ている大阪湾とは比べ物にならないくらい青く透き通っていたが、そんな海に潜ると一体どのような景色が見れるのか非常に楽しみである。

 

集合場所に到着すると、まずはインストラクターさんらの説明のもと、当日の体調確認と、いざという時の緊急連絡先などを記載する。その後ウエットスーツを渡され、更衣室で着替えをする。ちなみにこの日の沖縄の最高気温は27℃。11月後半だというのにすごいや…。

着替え後は送迎用の車に乗り込み、真栄田岬まで移動し、そこで酸素ボンベやマスク、フィン、ジャケット、重りつきベルトなどの装備を渡される。レギュレーターの咥え方や息の吸い方、耳抜きの仕方、水中でのハンドサインなどもここで教えてもらう。これらの装備、ジョジョ3部のハイプリエステス回での解説と全く同じで感心した。

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その後は船に乗り込み、いよいよダイビングのエリアまで一気に移動!移動中、当日担当してくださるインストラクターさんとご挨拶。とても優しそうで安心だ…

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スポットに到着すると、まずは装備を着用して、水中にダイブ。ベストに空気が入っているため、この時点では特に沈んだりはしない。まずは船にぐるっと括り付けてあるロープを両手で掴んで、それからスーパーマンのような姿勢になって呼吸の練習をするのだ。

キュレーターをぐっと強く噛んで、タコのような口をしてしっかりと咥え込む。鼻は目と一緒にマスクで覆われており鼻呼吸は不可能なので、口で吸って、吐いてを繰り返す。入り込んでしまった海水や唾液はすべて勝手に外へと排出されるため、問題ない。

しかしこれがなかなか難しかった。まず、咥える力が足りなかったため、波にもまれてキュレーターが取れてしまいそうになる。自分が思っている以上にしっかりと噛んで離さないようにしなければならなかった。まずこれで焦る。

そしてこの酸素ボンベを用いての呼吸は、水深が浅いところの方が抵抗があるらしく苦しい。緊張で力んでいたりしてさらに呼吸が浅くなってしまった。「最初苦しいのは当たり前なので焦らずしっかり息を吐いてくださいね」と事前に説明してもらってはいたものの、言葉で説明してもらうのと実際やってみるのとではやはり違う。本当に苦しくて最初はもがいてしまい、インストラクターさんに「もしかして水怖いですか!?」と言われてしまう始末だったが、ここまできて諦めるわけにはいかないと己を鼓舞し、なんとか水中でゆっくりと呼吸をすることに成功した。マジで焦った。焦らず怖がらず諦めず、ゆっくり深く呼吸をすることが大切です。

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インストラクターのお兄さんに手を引いてもらいながら進んでいく。当然ながら泳ぎがうますぎる。私はバタ足をするだけで、あとは完全に身を委ねていれば辿り着くのである…。お兄さんは終始こちらの方を向いて様子を伺いながら、後ろ向きに泳いでくれた。圧倒的安心感で惚れ惚れする。このくらいまで潜ると呼吸にはすっかり慣れ、落ち着いて周囲を見渡す余裕ができてきた。

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▲ここが青の洞窟。撮影者側から見るとこんな風に幻想的な風景が広がっているが、被写体側から見ると実はただの真っ暗な洞窟だったりする。(このことも事前に説明があった笑)洞窟から出る時は、我々もこの幻想的な風景を拝むことができた。

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魚もたくさんいる…餌やりもできた。餌を手にした途端にめちゃくちゃ魚が集まってきてビビった。生きてる魚にこんなに触ること、今までの人生で無かったな。

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リアル アンダーザシーだ…

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そうして海の中を満喫していると、あっという間に時間が来てしまった。最初はビビっていたものの、最後の方は完全に慣れて、もう終わってしまうの?と名残惜しく思った。

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海から船に上がろうとすると、急にずっしりと酸素ボンベの重みを感じ、地上に戻ってきたんだなと思わされた。浮力は偉大だった。

私たちが海に潜っている間、船長さんは釣りをして待っていたらしく、立派な大きい魚を1匹釣り上げていた。慣れた手つきで血抜きをする彼の隣で、お子さんと思しき小さな男の子が、「みんなでたべようねー!」とはしゃいでいた。これが海人(うみんちゅ)か…。海のない内陸県で生まれ育った私はなんだか不思議な気持ちでそれを眺めていた。

船で岬へ帰るまでの数分の間、インストラクターお兄さんがまた話しかけてくれた。「最初は少し不安でしたが、途中からはお二人ともすごく上手で、安心して見ていられましたよ!」眩しい笑顔だ…お兄さん、あなたのおかげであります。

こうして初めてのスキューバダイビング体験はあっという間に幕を閉じた。呼吸にさえ慣れてしまえばあとはインストラクターさんが導いてくれるのでとても心地よく、また地上では見れない美しい景色を見ることができ、大変良い体験だった。また次回もやりたいな。