ほかほかのおゆ

社会人2年目です 食事、お酒、旅行、雑記 自己満記録

イタリアのピザ、ドーハへゆく

飛行機に乗れなかっただとかそういう大きなトラブルではなく、イタリアの電車と空港でアタフタしていた些細なハプニングの話

でも一人だと、ちょっとした事でもとんでもない事件のように感じるんだよな

 

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多くのトラブル(と言う名のちょっとしたハプニング)にまみれながら挑戦した初めての一人海外渡航。学校が終了してから帰国のフライトまで数日の余裕があったので、最後の数日はヴェネツィアとミラノを観光していた。ハプニングがありつつも、楽しく最後の数日を過ごしていた。

 

ちなみに最後の34日で起こった怒涛の展開は、

 

  • モバイルバッテリーが機能しなくなり常に充電不足に見舞われる、それによりマップが使えず迷う(ホステルまでの駅と道のりは覚えていた)
  • 愛用していた旅行カバンがぶっ壊れ、使い物にならなくなる(サブバッグをいくつか持っていたので事なきを得た)
  • ドゥオモのチケットをテラスまでの道のりでなぜか紛失(美術館まだ行ってなかったのに)
  • 時間がなくて打刻が出来ていないまま仕方なく電車に乗ったらちょうど抜き打ちチェックがきて容赦なく罰金56ユーロを取られる

などなどである。

 

おわかりだろうか。大体私が悪い。なぜ私はいつもこんななのだろうか、と毎度涙目になった。愚かである。

こんなんでもスリにあったり、何かを盗まれたり、パスポートやスマホを無くしたりなどはしていないのが幸いだ。

 

余談であるが、電車の罰金に関しては事情を説明しても無駄である。イタリアの国鉄は、そういうところに関してはとても厳しい。

oyuyusan.hatenablog.com

イタリア人の友達にこの話をすると、「ちゃんとチケットを買って見せたのにどうして罰金を取るんだ?スタッフはおかしいよ!」と私より怒ってくれた。やさしい

 

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話が逸れたがここからが本題である。

最後まで色々なやらかしをしでかしていたが、なんやかんやでついにイタリア出国の日がやってきた。

 

飛行機の出発時間は1615分で、余裕のある時間帯。

なので、2時間半前くらいには空港についておこうと思い、電車を予約した。(打刻忘れ罰金がトラウマになったため、今回は予めネットでEチケットを購入)

 

空港到着後チェックインをしようとしたら、結構な列が出来ていた。

まあ1015分くらいでいけるでしょう。と思っていたら、予想以上の待ち時間。

カウンターで何やら揉めてる人がいたりやらなんやらとして、最終的に私の番が来たのは50分後だった。閑散期のユニバか?ハリドリが50分待ちだったら比較的早めだなと感じるかも、なんてぐったりしながら考える。

 

航空業界が人手不足なのにも関わらず、旅行の需要が高まって観光客が増加しているが故のことなのかもしれない。

 

途中で気が狂いそうになり「ああ私って短気だなあ」と思ったが、50分も待たされたら狂っても仕方ないのではないかと思った。ユニバなら待つけど

 

故に、チェックインが終了したのは出発の1時間と少し前。

普通なら、その後はさっさと保安検査を済ませて出国手続きをし、ゲート前で待機をしておくのが当然だろう。1時間ちょっとしかないんだから。今ならそう思う。

 

しかし私はその時本当にお腹が空いていて(朝からpanificio※最後に紹介してます 一つしか食べていなかった)、何かお腹に入れようとレストランに入ったのだった!時間ないっつってんだろうが

 

ここまで来てお分かりだろうが、時間管理ができていないのである。ここでこの行動をしたらこのくらい時間がかかるだろう、みたいなことをもっと綿密に考えるべきだったのに。まあ20分くらいでササッと食べていこ~などと呑気に思っていたのだった。

日本からイタリアに来た時はできていたこのことが、空港に到着できて気が抜けきっていたのか、出来ていなかった。家に帰るまでが遠足ですよ、と言う小学校の先生の声が聞こえた気がした。

 

軽くカフェとパニーノとかにすればよかったものを、何故かピザを注文。そういやマルゲリータ食べてなかったな、だなんてヘラヘラ思ってしまったのだ

そして数分後に、「ヤバい、ミスった」と気づく。

 

ファストフードのチェーン店だとかバールとかでもない限り、イタリアのレストランはそれなりに待たなければいけないのである。ピザももちろんちゃんと焼いてくれるので、それなりに時間がかかる。ここはマ○ドナルドでも吉○家でもないのだ。(ちなみに、イタリアのマ◯ドにはしっかり行った)

 

ピザはなかなか来ず(というか私より後にきた人に、私より早くピザが渡っていたきがする。え?)、かなりソワソワする私。20分以上が経過。

 

流石にやばいと思い、店員さんに「20分前にピザ注文したけどまだ来ないし、もう私は時間がない。悪いけど飲み物代だけ払って帰ります」と言う。

(本来なら「注文したのに!?」となるところだが、飛行機が関係しているので致し方なかった。)

 

そう言うと店員さんが少し焦った様子で、「もうすぐできるよ?それでもダメ?じゃあ持ち帰ったらいいよ!」と言う。

いらないですと言おうとも思ったがせっかく出来たピザなので、じゃあいただきます!とピザの分も代金を支払う。ピザは一枚10ユーロである。空港価格。

 

焦ってすごい顔をしていただろう私(自業自得)を、厨房のイタリアンおじさんたちが宥める。

「日本から来たの?(何故わかるんだ)」「もうすぐできるよ!落ち着いて落ち着いて〜🎶「若いんだからさ🎶

落ち着いていられなかったのでそっけない態度とってしまってごめんねおじさんたち。

 

そして手渡されたのは、ホカホカのできたてピザが入った、すごいでっけ〜箱。

ピザを入れるのでそりゃ当然このサイズだが、「これ持って行けるのか!?」と内心焦る。やっぱりいらないって言えばよかった!?

でかいピザの箱を持って搭乗するなんて、とてもじゃないができない。デリバリーじゃないんだから。

デリバリー業者かな?



時間もないのでささっとピザを折りたたんで持っていた別の袋へしまい、大急ぎで検査を通ってダッシュでゲートへ。

出国ゲートや搭乗ゲートのスタッフさん達が、私の日本パスポートをみてニコっとし、「ありがとう!」と日本語で挨拶をしてくれた。海外の方から日本語を聞けることの嬉しさに一瞬だけ浸り、ひたすら急ぐ。

 

走りながら本当に自分が嫌になった。

どうしてこうなると予測しなかったのだろう、ご飯なんて食べようとしなきゃよかった、もっと早く立ち去ればよかった、ピザいらないっていえばよかった、馬鹿だ本当になどと色々な考えがよぎったが、タラレバの話をしてもどうしようもないので、とにかく搭乗を目指す。

 

 

ピザは私と一緒に出国ゲートを通り、保安検査を進み、搭乗ゲートへと向かった。

 

イタリアのピザ、ドーハへゆく。

 

 

(念のため注意)

 肉製品は入っていないピザでした。

 ピザは香りが強い食べ物ですが、袋を締めて周りに臭わないように対策しました

 

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あーあ、せっかくのピザが冷めちゃうなあと思いながらも、6時間のフライトを経てドーハへ到着。乗り換えの手続きを済ませる。前回は21時間待ったが、今回は8時間でいい。嬉しい!(本当にそうか?)

それに、この日丁度イギリスへ渡航する友達とも、ドーハ空港で偶然に会えたのだ。そんなことある?ドーハの悲劇ならぬ、ドーハの奇跡である。

 

フードコートでコーヒーを頼み、冷めてしまったピザをたべる。機内食も食べたけど、お腹は空いていた。

アツアツだったマルゲリータは、冷めてしまい形も崩れていたが、それでもイタリアのピザはおいしい。カタールでもイタリア産のピザを食べられてよかったではないか。結果オーライ!そう思おう。

 

 

たくさんのハプニング(だいたいが己の不注意)に見舞われたが、イタリアへの旅は素晴らしいものだった。

それに何故だか、この三週間ちょっとの海外滞在で、日本の大学の友人に3人も偶然出くわした。どういうことだ?という感じであるが、こちらはうれしいハプニング。

次回は今回行けなかった都市へも行きたい。今回見た素晴らしい景色を、日本の家族や友人にも見せてあげたい。

 

そして次に渡航するときは、もう絶対こんなミスはしないぞと心に誓うのだった。

 

おわり!

 

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おまけ写真

 

すばらしいヴェネツィア

撮った日の夜に気づいたがこの写真、私が5年以上前からPCのデスクトップにしていた(ネットで拾った)写真と全く同じ画角から撮られていた。

なおヴェネツィアではMestre(メストレ)という都市のホステルに宿泊していたのだが、そこの前で偶然日本の大学の友人に遭遇した。本当に偶然である。相手は本当に驚いた様子だったが、私は彼がVeneziaにいることをSNSで知っていたし、それよりリュックが壊れた直後だったのでそっちのショックの方がおおきくてリアクションが薄くなってしまった

 

すばらしいミラノ

ミラノのDuomo

たぶんこの時点でもうチケットを落としていた

これがPanificio(イタリアの揚げパン)。中に具が入っており、これは日替わりメニュー(ナス、トマト、モッツァレラチーズ)。Duomo駅の近くにあるこのお店は、イタリア人の友人からおすすめしてもらいました

ちなみにイタリアのマクドナルドはこんなかんじでした。タッチパネル注文式。セット料金でビールが選べたので、「おっビールあるのか!」と思い嬉々として待っている時にリュックはぶち壊れました。